南砺市の井波別院瑞泉寺は18日、7月に行われる同寺の伝統行事「太子伝会(たいしでんえ)」の参拝者向けの食事「お斎(とき)」に盛り込まれる名物のさばずしを境内で漬け込んだ。
サバ450匹を用意。寺の運営に協力する「同行」の男性4人がサバを三枚におろしたり、漬け込んだりした。専用のたるに塩やこうじ、炊いた米を入れ、サバを敷き詰めて酒を注ぐ作業を繰り返した。約50キロの重しを載せ、蔵で2カ月熟成させる。
同行の東山行雄さん(78)=同市井波=は「コロナ禍でお参りをする人が少なくなっている。おいしいさばずしを作り、参拝者を元気づけたい」と話した。
聖徳太子の遺徳をしのぶ太子伝会は7月21~29日に行う。お斎は1食600円。