富山市船峅地区(大沢野)で農薬を使わず育てられたソバを使った乾麺「ふなくらのそば」が商品化された。ネットショップ「ふなくらや」で人気を集めており、21、22日に大沢野地域の旧小羽小学校で開かれる「こばマルシェ」でも販売する。
船峅地区の農家、柳瀬政之さん(74)が育てたソバを使用した。商品化を企画したのは、近くに住む小室哲平さん(36)。コロナ禍によるイベントの中止でそば需要が減少。柳瀬さんが玄ソバの在庫を大量に抱えていることを小室さんが知り、商品化につなげた。自身が運営する「ふなくらや」を通じ、4月から販売を始めた。
商品流通の過程に、食品製造販売を手掛ける「サンビアン」(富山市経力)の営業課長、上原康徳さん(44)が協力した。玄ソバの製粉から製麺まで一貫製造した二八そばで、香り高いことが特徴という。
1袋180グラムで600円。6月上旬から近くの「農家レストランくるが」や市内の直売所でも販売する。小室さんは「たくさんの人に船峅のそばを食べてほしい」と話している。