雪崩の影響で通行止めが続いていた立山町の称名滝に向かう遊歩道(延長約1・3キロ)が21日、開通した。県が監視員を常駐させるなど応急的な安全対策を講じた上で通行できるようにした。待ちわびた観光客が、滝のそばの展望台から日本一の落差350メートルを誇る滝の眺めを楽しんだ。
県は3月末、遊歩道の落石防護柵などが雪崩で損壊しているのを発見。復旧や安全確認のため、飲食店・売店「レストハウス称名」がある遊歩道手前の駐車場までしか行けなかった。
21日はあいにく曇りだったが、県内外から観光客らが訪れた。出張帰りに立ち寄ったという東京都渋谷区の会社員、安田多慧子さん(35)は「こんなにスケールが大きいとは思わなかった。驚いた」と語った。
県は、雪崩被害があった場所にコンクリート防壁や斜面の監視カメラなどを設置した。監視員も常駐させる。通行時間は当面、午前8時~午後5時で、午後5時に遊歩道入り口のゲートを閉める。