小諸、上田、東御３市と坂城町で２８、２９日、初の「千曲川ワインゴーランド」が開かれる。各地で地元産ワインのイベントを展開。しなの鉄道などでメリーゴーラウンドのように回遊してもらおうと東御市のエッセイスト玉村豊男さん（７６）が命名した。

　２８日は、小諸市の小諸駅前にある「停車場ガーデン」で午後２～５時、同市と立科町の事業者が参加し、ワインの有料試飲を実施。５００円で限定販売されるワイングラスを購入するか、グラスの持ち込みが必要だ。東御市の田中駅前の「ゆうふるｔａｎａｋａ」では午前１０時～午後３時、市内八つのワイン事業者などが有料試飲を行う。

　上田市長瀬のワイン醸造所「シャトー・メルシャン椀子（まりこ）ワイナリー」でも有料提供があり、上小地域の飲食店のキッチンカーなどが並ぶ。午前１０時～午後４時半。ブドウ畑や醸造施設などを巡るショートツアーも複数回開く。最寄りの大屋駅から路線バスが出ている。同市のアリオ上田では２８日午前１１時～午後６時と２９日午前１１時～午後５時に同市や東御市で生産されたワインの販売会がある。

　２９日は、坂城駅前の坂木宿ふるさと歴史館と坂城町鉄の展示館で午前１０時～午後３時にワインなどを販売。同町の坂城葡萄（ぶどう）酒醸造をはじめ、東北中信のワイナリーと地元飲食店など３７店が出店予定だ。

　玉村さんは「将来は全県を巡るワインイベントに発展させていきたい」と話している。