中野市一本木公園で２８日、「信州なかのバラまつり」が開幕する。３・４ヘクタールに約８５０種３千株が植わり、トンネル状のつるバラや高さ１１メートルのバラタワーなどが来園者を迎える。２７日時点で３割程度咲いており、ピークは６月初旬になりそうという。

　中野青年会議所ＯＢや公園を管理する「一本木公園バラの会」（第２２回信毎選賞受賞）など市民有志らでつくる実行委主催。２７日に夫と公園を訪れた須坂市の中島智子さん（６４）は黄や紫、ピンクなど多彩な色の花が咲く園内で「毎年来ているが今年もきれい」と声を弾ませた。

　作品にバラが登場する「不思議の国のアリス」の初版本の挿絵を手がけた英国のジョン・テニエル（１８２０～１９１４年）の版画展も開催。新型コロナ下で昨年取りやめた飲食物の出店は復活するが、テイクアウトのみで園内での食事や飲酒は禁止となる。バラの苗木販売や育て方講習会は実施する。

　６月１２日まで。午前９時～午後４時。無料。駐車場利用には普通車千円などの協力金が必要。問い合わせはバラの会（電話０２６９・２３・４７８０）へ。