黒部市指定文化財「松桜閣（しょうおうかく）」（同市若栗）の維持管理に取り組むＮＰＯ法人松桜閣保勝会は２８日、庭園で園遊会を開いた。新型コロナウイルスの影響で近年は中止していたため開催は３年ぶり。参加者は「北陸の銀閣寺」と呼ばれる美しい空間の保護を誓った。

　招待者と住民合わせて１００人が出席。保勝会の平野宗良理事長が「市の玄関口である北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅近くの松桜閣をこれからも守っていきたい」とあいさつした。呈茶の提供と「和玲（わりょう）の会」（富山市）による演奏会もあった。

　松桜閣は初代県知事・国重正文の元私邸。職藝学院（同市）の協力で２０１１年に復元工事が完了し、観光スポットになっている。