全国各地の工芸作家が作品を展示販売する「クラフトフェアまつもと」が28日、松本市あがたの森公園で2日間の日程で始まった。新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。同市中心部では関連イベントも開かれ、多くの人でにぎわった。
フェアは同市内で開かれている「工芸の五月」のメインイベント。木工や漆、染め物、ガラスなどの作家約200組が出展した。初出展の大津市のテキスタイル(布)作家清原遥さん(29)は、青や黄色に染めた木綿のハンカチを木からつるして展示。訪れた人が盛んにスマートフォンで写真を撮っていた。
幼いころからフェアに来ているという松本秀峰中等教育学校5年(高校2年相当)の木島凜太郎さん(16)=松本市=は「3年ぶりの開催で多くの人が集まっていてうれしい」と話していた。
サテライト会場のイオンモール松本では作家による制作の実演やワークショップ(参加型講習会)が、松本城大手門枡形(ますがた)跡広場では県内の工芸作家が展示販売する「工芸の庭」がともに29日も開かれる。