福井県坂井市の三国港市場で5月29日、「春のふくい甘えび祭」が開かれた。三国港産甘エビの詰め放題や振る舞い丼には長蛇の列ができ、市場は大勢の来場客で活気づいた。
一般社団法人「三国港市場」が、毎週日曜の定期市と、ブランド化を進める「ふくい甘えび」をPRしようと初めて企画。新鮮な海産物や水産加工品、地場産野菜の21店舗が並び、買った商品をその場で焼いて食べられる炭火焼きブースもにぎわっていた。
甘エビの詰め放題は、整理券配布後すぐに売り切れるほど大盛況。金曜日の夕方に水揚げされた新鮮な甘エビを、ビニール手袋をはめた手でトングを使いカップに入れる。来場客は真剣なまなざしで甘エビをつかみ取り、隙間がないように詰めていった。
甘エビのたたきを盛った振る舞い丼にも、長蛇の列ができた。家族5人で訪れた勝山市の男性は「新鮮でおいしい」と舌鼓を打ち、男性の家族は「ぷりぷりで甘い」と笑顔だった。今後、定期市でのイベントは2カ月に1回を目安に開催する予定。