2種類の「八尾ブレンド」をPRする玉生社長(左)と福島社長

2種類の「八尾ブレンド」をPRする玉生社長(左)と福島社長

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八尾の2酒造 今年もコラボ 互いの酒をブレンド

北日本新聞(2022年5月31日)

 富山市八尾地域中心部の玉旭酒造(東町、玉生(たもう)貴嗣社長)と福鶴酒造(西町、福島淳社長)は、互いの日本酒をブレンドさせた商品を昨年に続いて開発した。新型コロナウイルス流行前後の2019年と22年の酒で作った2種類を用意し、3年ぶりに「おわら風の盆」が開かれる八尾を盛り上げる。ウェブサイトで予約を受け付けており、老舗の味を全国へPRする。

 玉旭酒造と福鶴酒造はともに江戸時代後期の創業で、約100メートルの距離にある。昨夏、八尾の活性化と需要が落ち込む日本酒の魅力アップを目指し、初のコラボ商品「八尾ブレンド」を販売した。

 第2弾の今回は両酒造の2019年と22年の日本酒をそれぞれ半分ずつブレンド。すっきりと淡麗な玉旭、芳醇(ほうじゅん)で濃厚な福鶴の味の特長が混ざり合い、熟成度の異なる2種類を飲み比べてもらう。

 各1本ずつを150セット(1セット1万円)、各2本ずつを25セット(同1万9千円)売り出す。いずれも1本720ミリリットル。酒類卸の北陸酒販(富山市下赤江町)が仲介した。

 新しい八尾ブレンドは27日から60日間、商品ジャーナリストの北村森さん(同市出身)が監修するクラウドファンディングサイト「NIPPON PRIDE with ものめぐり」で公開している。発送は8月下旬の予定。玉生社長(47)と福島社長(54)は「コロナ禍で頑張ってきた二つの蔵の思いが詰まっている。飲み比べを楽しみ、八尾へ思いをはせてほしい」と話している。

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