金沢市の香林坊大和8階ホールで開催中の第25回総合花展金沢展(石川県いけ花文化協会、北國新聞社主催)は後期2日目の30日もにぎわい、続々と訪れた来場者が、すがすがしい初夏の生け花を胸に刻んだ。総合花展には前後期合わせて14流派の華道家が出品しており、競い合う流儀の技を吟味する愛好者の姿も見られた。
ナツハゼ、ツバキ、マツなどの枝ものを、クジャクが尾を上げているように見立てて生けためでたい大作や、田鶴浜建具の風合いを生かし、紫のテッセンやサンキライの実を寄せた情趣ある作品をはじめ、会場では各流派の作家が個性を輝かせた。
総合花展には県いけ花文化協会の役員、会員が出品し、後期展には参与、専務理事の特別大作5点を含む121点が並ぶ。最終日の31日は午後5時に閉場する。入場料は500円(高校生以下無料)。