野沢温泉村で、時速20キロ未満で公道を走る電動自動車のサービス「グリーンスローモビリティ」を進めようとする動きが出ている。温泉街などには狭い坂道が多く、観光客やお年寄りらの移動手段として観光関係者らが着目。6、7月に村内で実証実験が予定されており、2日は関係者向けの安全講習があった。
グリーンスローモビリティの車両は電動で、車両横にドアや窓がないため開放感がある。この日使われた車両は4人以下が乗れる軽自動車。「静かに走る」「景色がゆっくり見られる」と好評だった。
実証実験は6日から30日までで村内の運送会社「のざわ温泉交通」が温泉街で運行する。「野沢温泉にぴったりのサービス」と同社。対象は観光客やお年寄り、子どもらで、時間をそれぞれ分けて走らせる。無料。予約や問い合わせは同社(電話0269・85・3333)へ。
7月には野沢温泉スキー場の運営会社がスキー場の上ノ平で運行する予定。営業課長の高沢公治さんは「普通車では入れない場所も見ることができるので観光面で有効だと思う」と話している。