佐渡に初夏の訪れを告げるトビシマカンゾウが、新潟県佐渡市北部の景勝地、大野亀(佐渡市願)で満開だ。観光客らが一面に広がる黄色い花の景色を楽しんでいる。
トビシマカンゾウはユリ科の多年草で、佐渡と山形県の一部地域に生息。大野亀には約50万株のカンゾウが群生している。ほとんどが自生だが、美しい景観を守るため、地元住民らが保護活動を続けている。
花に囲まれた遊歩道からは海を一望することもできる。訪れた人たちは景色に見入ったり、写真を撮影したりしていた。
東京都から訪れた女性(37)は「この時季にしか咲かない花があると聞き、どうしても見たかった。本当にきれいで感激した」と話した。
花は6月半ばまで楽しめる。