小矢部市の津沢夜高あんどん祭は4日、同市津沢地区で、最大の見せ場「ぶつかり合い」を3年ぶりに行った。大あんどんが激しく衝突を繰り返し、一帯は熱気にあふれた。
午後9時過ぎに高さ7メートル、長さ12メートル、重さ6トンの大あんどん6基が津沢あんどんふれあい会館前に集まった。向かい合う2基が「ドン」と音を立てて衝突。曳(ひ)き手の若衆が「ヨイヤサー」と声を上げ、突き出た台棒を上げ下げして飾りの「つりもの」を壊し合うと、ムードは最高潮に達した。
日中には大中小14基のあんどんが各町内を巡行した。津沢夜高あんどんは市指定無形民俗文化財。新型コロナウイルスの影響で一昨年は祭りを中止、昨年は夜高太鼓共演会のみ開いた。