開花した明神館前のズミ。休憩する登山者の頭上を白い花が彩る=4日午後2時5分、松本市安曇

開花した明神館前のズミ。休憩する登山者の頭上を白い花が彩る=4日午後2時5分、松本市安曇

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上高地に夏山シーズン告げる花 「明神館」前のズミ見頃に

信濃毎日新聞(2022年6月5日)

 北アルプス上高地(松本市安曇)の旅館「明神館」前のズミの白い花が見頃だ。毎年6月初旬に満開になるといい、「夏山シーズンの始まりを告げてくれる」と明神館社長の梨子田満さん(68)。日本アルプスを世界に紹介した英国人ウォルター・ウェストンを顕彰する「ウェストン祭」を翌日に控えた4日は、青空や明神岳の岩峰を背景に花を撮る登山者が目立った。

 梨子田さんによるとズミの樹齢は150年余。「コナシ」「コリンゴ」とも呼ばれ、同館前の木は明治初期にリンゴを接ぎ木する台木として植えられたと伝わる。明神は、徳本峠から上高地に入るかつてのメインルートの玄関口で、開拓が進んだという。上高地・小梨平にも植樹され、地名の由来になったとされる。

 同館で休憩した群馬県の春田和美さん(67)は「かわいらしい花で新緑に映える。天気に恵まれ最高」と話した。

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