ロシアのウクライナ侵攻による避難民を積極的に受け入れているポーランドを支援しようと、名田庄太鼓保存会「勇粋連(ゆうすいれん)」(福井県大飯郡おおい町)が7月24日、同町でチャリティーライブを開く。出演する県内外の個人・団体を募っており、廣畑会長は「ライブを通じ少しでも支援につながれば」と意欲をみせている。
同保存会は1989年、旧名田庄村民5人で結成。地域の祭りやイベントで演奏活動を行うほか、97年には、当時同村と海外友好都市関係を結んでいたポーランド・ミシュレニッツェ市で和太鼓を披露している。
同村とポーランドの関係は、旧大飯町と合併した2006年ごろまで続いた。保存会では「現地で太鼓演奏をとても喜んでもらえたのを今でも覚えている。自分たちにも何かできることはないか」とチャリティーライブを企画した。
計画では、おおい町成海に7月16日オープンする複合商業施設「SEE SEA PARK(シーシーパーク)」で午前10時から午後5時までライブを行う。会場には募金箱を設置し、集まった浄財は町を通してポーランドに贈り、現地のニーズに合わせて必要物資の購入などに役立ててもらう予定。
勇粋連の演奏を含め12組程度の出演を予定し、1組の持ち時間は30分以内。出演者を6月15日まで募る。和太鼓やバンド、よさこい、ダンスなどジャンルは問わない。
5月19日には、同町里山文化交流センター「ぶらっと」で同保存会のメンバー12人がチャリティーライブに向け和太鼓やしの笛の練習を行った。廣畑会長は「ライブを楽しんでもらいながら、支援の輪を少しでも広げたい」と話している。