棚田振興や活性化を目的に優れた取り組みを評価する農林水産省の「棚田遺産」に選ばれた福井県美浜町菅浜の棚田で6月8日、PR看板が県道脇にお目見えした。
正式名称は「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」で今年3月、44道府県の271地区が認定された。「日本の棚田百選」から20年以上経過したことから、ポスト棚田百選と位置付け、改めて優良な棚田を認定した。
菅浜棚田は約27ヘクタールで、昨年発足した「菅浜棚田協議会」が集落ぐるみで維持管理している。休耕田にハーブやレモンを植え付け景観維持に努めるほか、集落で開設する食堂に棚田米を提供し、地域のつながりと誘客を目指してきた。
看板は同協議会が整備。大きさは横5メートル、縦90センチで、棚田につながる道の入り口に設置した。「つなぐ棚田遺産」「ふるさとの誇りを未来へ」と記した。この日の除幕式に参加した戸嶋秀樹町長は「力を合わせてつくり上げてきたもの。笑顔が広がる地域になってほしい」と話した。