赤かぶ漬けなど五箇山や南砺の特産品を缶詰にした新商品

赤かぶ漬けなど五箇山や南砺の特産品を缶詰にした新商品

富山県 砺波・南砺・五箇山 特産

赤カブなど五箇山の味を缶詰に JAなんと上平加工場

北日本新聞(2022年6月12日)

 JAなんとの上平野菜山菜加工場(南砺市下島・上平)は、赤カブや堅豆腐など五箇山や南砺の食材を利用した缶詰5種類を新たに考案した。訪日外国人観光客の国内への受け入れが始まったこともあり、国内外に里山の味をPRする。「菜菜(さいさい)缶詰めシリーズ」と名付け、13日から市内で販売する。

 缶詰は五箇山特産の「赤かぶ漬け」のほか「五箇山堅豆腐」「五箇山ぼべら(かぼちゃ)のいとこ煮」、井口地域特産の黒大豆を使った「丹波黒大豆煮豆」、城端地域産大豆で作った「煮豆昆布入り」の計5種類。

 上平野菜山菜加工場は約4年前から、赤カブの漬物を訪日外国人向けの土産品とするため、日持ちがして持ち運びしやすい缶詰にできないか考えていた。JAなんとの関係者が県外の商品にたくあんの缶詰があることを知り、試作を決めた。合わせて他の特産品の缶詰化にも取り組んだ。

 昨年秋から製缶機や殺菌装置を加工場に導入。日本人の口にも合うよう薄味に仕上げた。特に「赤かぶ漬け」は本来の食感を保つため、塩分濃度などの調整に苦労した。ラベルは地元のデザイナーが考え、色で中身が分かるようにした。

 60~90グラム入りで、450~650円。5種類のうち、いとこ煮はカボチャの収穫が始まる秋に発売し、それ以外の4種類をセットにした2千円の商品も作る。ヨッテカーレ城端や五箇山の道の駅などで販売する。

 同加工場の吉井吉成所長は「肉や魚の缶詰が多い中、漬物や豆腐、野菜は珍しいと思う。五箇山や南砺の味を気軽に味わってほしい」と話している。

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