白山信仰の祖とされる奈良時代の高僧、泰澄大師の特別公開展「越の大徳(だいとこ) 泰澄大師」が福井県福井市の県立歴史博物館で開かれている。6月21日まで。
泰澄大師は福井市麻生津地区で生まれ、子どものころから祈願していた白山の神に招かれ開山した。修行を積み、末法の世で人々を救ったとされる。
同展では泰澄や白山にまつわる文化財を8点展示。国の重要文化財に指定されている文化庁所蔵の「木造泰澄及二行者坐像」は、泰澄と弟子2人の木像。顔のしわまで精巧に表されており、柔らかな表情が見て取れる。
同館の担当者は「越前にゆかりのある人物。多くの人に見てもらい、知ってほしい」と話していた。