「電子感謝券」をPRする芦原ゴルフクラブのスタッフら=6月14日、福井県あわら市の同クラブ

「電子感謝券」をPRする芦原ゴルフクラブのスタッフら=6月14日、福井県あわら市の同クラブ

福井県 あわら・坂井 アウトドア・レジャー

ふるさと納税返礼品でゴルフを 日本女子オープン2023年開催地のあわら市

福井新聞(2022年6月15日)

 2023年秋の第56回日本女子オープンゴルフ選手権の開催地となる福井県あわら市は、ふるさと納税の返礼品に市内ゴルフ場で使える「電子感謝券」を取り入れ、6月13日から全4カ所での利用が可能になった。寄付額の3割がポイントで付与される。市はゴルフ場と連携し観光誘客に役立て、日本女子オープンに向けた機運醸成を図りたいとしている。

 電子感謝券は、市外の寄付者が対象となる返礼品で、市内に限り利用できる。スマートフォンなどですぐに受け取れるため利便性が高く、現金との併用も可能。5月19日から返礼品に追加された。

 日本女子オープンは、プロやトップアマが出場する国内最高峰のメジャータイトル。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年に三重県で開かれた際は、観客約4万6千人を動員した。賞金総額は1億5千万円を見込む。

 ふるさと納税を推進している市民協働課は「市内4カ所にもおよぶゴルフ場は貴重な観光資源」として「日本女子オープンをPRの好機と捉え、市の活性化や関係・交流人口の増加につなげたい」とする。

 寄付額は1万円、5万円、10万円の三つを用意した。芦原ゴルフクラブ(浜坂)、福井国際カントリークラブ(柿原)、越前カントリークラブ(指中)、ジャパンセントラルゴルフ倶楽部(笹岡)の市内4カ所で利用できる。例えば10万円を寄付すると3割の3万円分が使える。

 申し込みは仲介サイト「ふるさとチョイス」から。アプリ「ふるさとチョイス 電子感謝券」をインストール後、受け付けで掲示されているQRコードを読み取り、ポイントを利用する。感謝券のイメージ画像には、市のおもてなしキャラクター「湯巡権三」が楽しそうにゴルフバッグを持つ姿を採用した。

 同市は24年春の北陸新幹線県内開業を見据え、ゴルフ場以外のあわら温泉旅館や観光施設にも利用範囲を広げ、周遊観光に役立てていく方針。

えきねっと びゅう国内ツアー

あわら・坂井 ニュース