工芸の秀作に見入る来場者=金沢市の石川県立美術館

工芸の秀作に見入る来場者=金沢市の石川県立美術館

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至高の美、名残惜しむ 石川県立美術館で日展金沢展、19日限り

北國新聞(2022年6月19日)

 金沢市の石川県立美術館で開催中の第8回日展金沢展(北國新聞社、日展、日展石川会主催)は閉幕を翌日に控えた18日、大勢の愛好家が訪れた。国内を代表する作家による日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の秀作が展示された会場には来場者が途切れず、名残を惜しむように至高の美を胸に刻んだ。

 工芸美術の会場では日展の新理事長で、国立工芸館顧問に就任予定の宮田亮平さん(前文化庁長官)の金工作品が注目を集めた。

 宮田さんは東京芸大受験のため、故郷の佐渡島から新潟へ向かう船上で見たイルカの姿に感動し、長年にわたりイルカをモチーフに制作を続けている。来場者は作家が込めた思いや、美の原点を探りながら、作品に見入った。

 同日は最後の作品解説が行われ、高森絢子さん(工芸美術)が、思いを形にする作家の意図を伝えた。中口一也さん(彫刻)も解説に立った。

 会期は19日までで、入場は午後5時半まで。入場料は一般千円、中高生700円、小学生400円。

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