新潟県佐渡市片野尾の海岸に今月、ユニークな宿泊施設がオープンした。コンテナ型の宿泊棟が4棟並び、バーベキューや海水浴を楽しめる。大阪を拠点に遊休不動産の活用を手がける会社が、景勝地・風島弁天を望める公園に設けた。同社は「島外に伝わっていない佐渡の魅力の発信に貢献したい」としている。
10日にオープンした「Re:Treat Sado」(リ・トリートさど)は、両津港から車で20分ほどの赤亀・風島なぎさ公園にある。コンテナ型の部屋にはシングルベッド2台とソファがあり、エアコン、冷蔵庫なども完備している。
食事付きの場合、冷蔵庫にバーベキューの食材や朝食が用意され、各棟のテラスなどで食べられる。主に若いカップルや女性同士の利用を想定している。
経営するのは、2017年創業のキリンジ(大阪府)。同社は、関西を中心に古民家を改築したゲストハウスなどを手がけている。市関係者からの紹介を受けた同社は、島外からの観光客受け入れや雇用創出に貢献するため、佐渡進出を決めたという。佐渡での事業拡大も見据えている。
支配人の秋山雄祐さん(37)は「電気式のグリルを使うなど気軽にアウトドアを楽しめる施設になっている」とアピールしている。
予約、問い合わせはホームページから受け付けている。