地図をもとにチェックポイントを巡って写真を撮り、得点の合計を競う観光型のスポーツ「ロゲイニング」を楽しむイベントが6月19日、福井県あわら市と坂井市三国町を舞台に開かれた。参加者らは普段見落としがちな地域の魅力を再発見した。
県内で普及を図る任意団体「ふくい街めぐりロゲイニング協議会」が初めて企画した。ロゲイニングは当日配布される地図を頼りに、時間内にできるだけ多くのチェックポイントを訪れる。ポイントごとに得点が異なり、回る順番や時間配分など作戦が重要になる。
この日は一般、ファミリーなどの部門に県内外の108人が2~5人のチームで挑戦。えちぜん鉄道には乗ってもいいというルールで、まず地図を広げてどのポイントを効率よく回るかを話し合い、あわら市芦原小体育館をスタートした。
チェックポイントは芦原温泉発祥湯元の井戸や舟津貝塚、三国町の見返り橋など45カ所。参加者は3時間以内にゴールできるように、それぞれのペースで巡った。
えち鉄三国港駅近くにある築100年以上の「眼鏡橋」では、電車も入れて写真を撮るとポイントが倍になるため、電車を待って写真に収めたグループもあった。
坂井市丸岡町のの親子は「初めての挑戦ですが、歩ける範囲で温泉街や港町の隠れた魅力を楽しみたい」と話した。最高ポイントを獲得した愛知県のグループは走って19カ所を巡った。
ロゲイニング協議会は今後、県内各地でイベントを企画する予定。