新潟県燕市の「道の駅国上」が7月1日、リニューアルオープンする。緑豊かな環境を生かしてバーベキュー(BBQ)とデイキャンプ場を新設。物販を拡充し、食堂のメニューも一新した。地元飲食業者が新たな指定管理者となり、「自然と遊ぶ、道の駅」をコンセプトに改修。アウトドア人気が高まる中、家族連れから友人グループまで多世代が楽しめる滞在型の観光スポットを目指す。
道の駅国上は県道新潟寺泊線沿いに立地。売店・食堂が入る建物や日帰り温泉「てまりの湯」、遊具を備えた公園など4施設がある。リニューアルでは、子ども向け乗り物のコースなどがあった公園内の約4500平方メートルを芝生地にし、10区画のBBQ場と4区画のデイキャンプ場を整備。コンテナハウスを活用し、ピザやアルコール類、スイーツを販売する飲食店3店も開店する。
売店は従来の休憩スペースを縮小して売り場面積を拡大し、取扱品は800アイテム超に拡充した。地元産のコメや青果、菓子類のほか、アウトドア用品に特化したコーナーも設け、市内で製造されたたき火台や調理器具を陳列。食堂は定番のそば・うどんなどに加え、名物の背脂ラーメンや「キャンプ飯」としてステーキなどグリル料理も提供する。
道の駅国上は2002年に開所し、14年度から地元NPO法人が指定管理者として運営。近隣施設との競合や入館者の減少が課題となる中、市は22年度から5年間の指定管理者を公募し、市内外で飲食店を営む2社でつくる「よね蔵グループ」(燕市)を選定した。同社は「飲食店経営の強みを生かし、地元企業と連携して集客力を高めたい」とする。
駅長には3月まで三条市の道の駅「庭園の郷(さと)保内」の駅長を務めた加藤はと子さん(47)が就任。加藤さんは「各地からおいしい物を集めた。燕市の新しい魅力を発信したい」と意気込む。
リニューアルイベントでは、燕市PR大使でフルート奏者の本宮宏美さんが7月2日、演歌歌手の上杉香緒里さんが3日、両日とも午後3時から出演。子ども縁日や工作のワークショップ、謎解きゲームもある。
BBQとデイキャンプは4日から利用可能。道の駅国上ホームページから専用サイトで予約する。
問い合わせは道の駅国上、0256(98)0770。