富士見町の井戸尻史跡公園で古代ハスの「大賀ハス」が鮮やかなピンク色の花を咲かせ始めた。まだつぼみが多いものの、公園を管理する井戸尻考古館によると、7月中旬ごろに見頃を迎えそうだ。
同館によると、大賀ハスは2千年以上前の地層から出土した種から育った。史跡公園にある株は、町の姉妹都市、静岡県西伊豆町の住民から2002年に譲り受け、公園東側の約600平方メートルで増やしてきた。
ハスは夜が明けると花が開き、午前10時ごろには閉じてしまう。この日訪れた茅野市泉野の宮川洋子さん(66)は、大昔の種から花が咲いたことに驚きつつ「ここに来ると気持ちが癒やされますね」と話していた。
7月16日には、町観光協会主催でハスを楽しむ観蓮会を3年ぶりに開く予定だ。