約10年がかりで4千超の風鈴を集めた五泉八幡宮(新潟県五泉市宮町)の権禰宜(ごんねぎ)、近藤早都治(さとし)さん(49)が、日本一記録認定・掲載サイト「日本一ネット」から風鈴保有数日本一に認定された。境内では恒例の風鈴祭を開催し、約3千個を飾っている。
近藤さんは2011年の東日本大震災をきっかけに、厄払いにご利益があるとされる各地の風鈴を集め始めた。江戸風鈴などの風鈴を少しずつ私費で買い足し、風鈴祭でずらりと並ぶ夏らしい景色や涼やかな音色で訪れた人を和ませてきた。
風鈴祭などを手伝ってくれる地域住民と挑戦を楽しもうと、一緒に風鈴を一つずつ数え、昨年7月に3998個で日本一ネットへ申請、1月に認定された。近藤さんは「人を笑顔にしたいと思って風鈴を集めてきた。ここまで頑張ってきたんだなという思いだ」と感慨深そうに語った。
風鈴は現在4500個ほどに増え、当面は五泉と八幡宮にちなんで5千8個が目標。ただ、境内に飾りきれないほどになっていて、今後は設置場所も増やしたい考えだ。近藤さんは「日本一と認めてもらった福を(地域住民など)皆さまに恩返し、お裾分けしたい」と意欲を語った。
風鈴祭は8月3日まで。夜間はライトアップする。