大地の芸術祭に出展されるムロムツェワさんの作品

大地の芸術祭に出展されるムロムツェワさんの作品

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戦争に抗議 アートで連帯 大地の芸術祭、ロシア人作家展

新潟日報(2022年7月11日)

 ロシアによるウクライナ侵攻への抗議活動をモチーフにアート作品を制作したロシア人作家、エカテリーナ・ムロムツェワさん(32)の展覧会が、新潟県の十日町市と津南町で開催中の「大地の芸術祭」で21日から開かれる。展示会場は十日町市本町6の越後妻有里山現代美術館MonET(モネ)。作品は販売され、収益はウクライナ避難民支援のため寄付される。

 ウクライナ侵攻開始後、ロシアの多くの都市では女性たちが黒い服を着て白い花を持ち、静かに抗議の意思を示す活動が見られたという。ムロムツェワさんの展覧会では「Women in black/戦争に反対して黒衣を着る女性たち」と題し、この抗議活動をモチーフに描いた水彩画16点のシリーズ作品を展示販売する。

 頭部が描かれていない作品もあり、抗議する女性たちが写真に写る際、政府当局による個人特定と逮捕を避けるため顔を隠す実情が反映されている。

 ムロムツェワさんはロシア・モスクワ生まれ、米国在住。絵画やインスタレーション(空間表現)などさまざまなジャンルで、叙情的に個人や集団の記憶を探る作品を手がける。2021年に長野県大町市で開かれた北アルプス国際芸術祭では、かつて糸魚川市から長野県へ塩などを徒歩で運んだ仕事「歩荷(ぼっか)」をモチーフにした作品を出展した。

 今回の作品は3月25日にSNSで発表。大地の芸術祭出展作の企画に携わるロシア東欧美術研究者の鴻野わか菜・早稲田大教授が5月、交流があったムロムツェワさんから日本で展示販売をしたいとの相談を受けたのを機に、出展が決まったという。

 ムロムツェワさんは展覧会開催に当たり、「どんな形であれ、私は戦争に抗議する勇気を持っているすべての人と連帯する」とコメントを寄せた。

 展覧会は8月22日まで。火、水曜休館。鑑賞には大地の芸術祭パスポートかモネ入館料が必要。入館料は一般1200円(7月30日〜9月4日は1500円)。中学生以下無料。問い合わせはモネ、025(761)7766。

詳細情報

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大地の芸術祭 https://www.echigo-tsumari.jp/
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