「落ちない神社」のお守りを紹介する大峯宮司

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「落ちない神社」のお守り完成 倒壊免れた小矢部の荒間神明社

北日本新聞(2022年7月8日)

 昨年8月の地滑りで倒壊の恐れがあった小矢部市荒間の荒間神明社は「落ちない神社」としてPRするお守りを作った。受験や成績、企業の業績などが「落ちない」など、多くの人に御利益があるよう願っている。

 荒間神明社は大雨による地滑りで、社殿が立つ地盤が3分の1ほどえぐり取られ、一部が宙に浮く状態になった。約2カ月かけて西側に13メートル移動させ、倒壊を回避した。

 地元県議が昨年9月の県議会で「落ちそうで落ちない、逆境に強い神社だ」と紹介。地元市議からも、お守りを考案してはどうかとの声が上がり、同神明社として初めての縁起物を作ることにした。

 京都市の専門業者に依頼し、西陣織で箔糸(はくいと)を用いたお守りが完成。デザインとネーミングは、高田真一宮総代らの意見も踏まえて決めた。表に本殿と拝殿を描き「落ちない御守」「不落」の文字を入れた。裏には「奇跡の社(やしろ) 荒間神明社」の文字に加え「!」のマークをあしらい、倒壊を持ちこたえたことへの驚きを込めた。

 10日に同神明社でお守りの奉製奉告祭と御守遷霊祈念祭を行う。大峯智之宮司(69)は7日、宮司を兼務する福町神明宮で出来栄えを確かめ「奇跡的に倒壊を免れた神明社にちなみ、お守りを手にした人が、人生の危機や困難を乗り越えてもらえたらうれしい」と話している。

 1個800円で、限定100個販売する。問い合わせは福町神明宮、電話0766(67)0910。

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