年間約1万人が訪れる「花の家」

年間約1万人が訪れる「花の家」

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花の家 来場者10万人に 映画「おおかみこどもの雨と雪」ゆかりの古民家

北日本新聞(2022年7月10日)

 アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」ゆかりの上市町浅生にある古民家「花の家」の来場者数が9日、2012年の公開から10万人となり、記念行事が行われた。節目に来場した富山市新桜町の会社員、松本匡司さん(55)家族に家を運営するNPO法人「おおかみこどもの花の家」の山崎正美理事長から記念品が贈られた。

 映画は上市町出身の細田守監督の作品。山あいにある古民家は主人公が暮らす家のモデルで、ファンの「聖地」として全国各地から多くの人が訪れている。

 10万人目となったのは、昨年4月に転勤で神奈川県から富山市に移り住んだ松本さんと妻の美加さん(54)、4月から魚津市で働く長男の岳さん(25)=同市新金屋=の家族3人。繰り返し作品を見ている細田監督のファンといい、今回初めて訪れた。

 岳さんは「初めて映画を見た中学時代を思い出して懐かしかった」、美加さんは「台所に映画に出てくる焼き鳥の瓶まであって感動した」と語った。

 天井材を使った記念盾のほか、池田模範堂(上市町)とアロマセレクト(滑川市)から記念品が贈られた。山崎理事長は「最初は国内外から人が来るのが不思議だった」と言いつつ、「見てもらう者の責任として大変だが手入れをして家を守りたい」と話した。

 記念行事後は、作品に登場する瓶ジュースを再現した「かあさんのめろんソーダ」が振る舞われ、縁側に腰掛けながら家の所有者の山崎理事長が映画の裏話などを伝えていた。

 23日からは町内各地で公開10周年記念イベントが始まる。9月4日までの期間中、映画上映会や細田監督のトークショー、西田美術館での企画展など多彩な催しが行われる。

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