つぼみの花ハスを収穫する地元農家ら=7月10日、福井県南条郡南越前町堂宮

つぼみの花ハスを収穫する地元農家ら=7月10日、福井県南条郡南越前町堂宮

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花ハス紅色、恵雨にぬれ 福井県南越前町でつぼみ収穫、出荷

福井新聞(2022年7月11日)

 日本有数の花ハス生産量を誇る福井県南条郡南越前町南条地区で7月10日、花ハスの収穫と出荷作業が行われた。時折雨が降る中、地元農家や手伝いの住民ら約40人が、紅色のつぼみをつけた約1万本を鎌で刈り取り、新盆用の仏花として主に関東方面に送った。

 今年は6月中旬から暑い日が続き花ハスの成長が進んだ一方で、梅雨明けが早くハス田が水不足になる影響が出た。この日は前日に降った大雨により約11ヘクタールのハス田の水かさが上がり、南条蓮生産組合の組合長は「恵みの雨。本当に良かった」とほっとした表情で話していた。

 午前5時から作業を始め、濃い桃色で花びらの枚数が多いのが特徴の「誠蓮(まことはす)」を収穫した。つぼみの状態のものを選び、3時間ほどかけて丁寧に刈り取った。収穫の様子を写真に収めようと、県内外の写真愛好家の姿もあった。

 収穫した花ハスは、井上組合長の作業場などで選別し、「小」「中」「大」の3種類に分け箱詰めした。

 収穫は8月に入ってからも行われる。今シーズンは例年並みの計7万本を出荷する見込み。

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