着物や食器、手りゅう弾などの「戦争遺物」を通し、戦争の悲惨さと平和の大切さを学ぶ企画展「戦争を考える2022-日常に入り込んだ戦争-」が、新潟市中央区の新潟大学旭町学術資料展示館で開かれている。
同展は大学の平和を考える教養科目の開講に合わせ毎年開催されている。戦艦や戦車、国旗の横に「日ノ丸マモレ」という文字などがあしらわれた着物や帯、戦闘機の形をした時計、軍人の漫画が描かれたはがきなど全234点を展示。こうした物品の生産量や購買量が最も増えた昭和初期のものを中心に、人々を戦争に向かわせる「戦争プロパガンダ」が、当時の国民の衣食住に広く浸透していたことを示す展示物が並ぶ。
この科目を受講している新潟大3年の学生(20)は同展を訪れ、「ロシアのウクライナ侵攻を受けて、今こそ戦争の歴史について考えるべきと思い受講した。実物を見てプロパガンダの怖さを実感する。一人一人が平和のために行動を起こさなければ」と、平和の大切さをかみしめていた。
8月19日まで。月、火曜休館。入場無料。