上市町郷柿沢の西田美術館は、23日に開幕するアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の公開10周年企画展に合わせ、最新の映像投影機器を使った映像企画展を同時開催する。館内に映画に登場する称名滝を投影するなどして「おおかみ-」の世界観を再現する。同美術館によると、全国の美術館で初の試みという。
映画は町出身の細田守監督の作品。公開10周年記念イベントは「ふるさと上市ものがたり」を統一テーマに、23日から9月4日まで、同美術館をはじめ、町内各地で多彩なイベントを繰り広げる。
企画展に合わせて同美術館が新たに導入した映像投影機器を使用。3台のプロジェクターで高さ7メートル、幅3メートルの滝を映し出す。展示室では映画のモデルになった場所を巡る"聖地巡礼"の映像を流す。
期間中は日曜に美術館をはじめとするスポットを巡回するラッピングバスを運行予定で、谷内正立館長は「まずは、美術館で映画の世界を感じて町内を巡ってほしい」と話している。