ふるさと納税の寄付を通し、リニューアルするみくに龍翔館への展示を目指す「三国産船箪笥」

ふるさと納税の寄付を通し、リニューアルするみくに龍翔館への展示を目指す「三国産船箪笥」

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三国船箪笥、みくに龍翔館での展示目指す 坂井市、来春リニューアルオープン向け

福井新聞(2022年7月26日)

 福井県坂井市は、来春リニューアルオープンする「みくに龍翔館」への展示を目指し、江戸期から伝わる希少な「三国産船箪笥(ふなだんす)」を、ふるさと納税を通して同館に寄贈してもらう返礼品のコースを設けた。国の基準により設定寄付額は1千万円で、坂井市ふるさと納税の最高額になる。7月25日から仲介サイト「ふるさとチョイス」で受け付けを始めた。

 龍翔館などによると、江戸―明治期、北前船に積み込まれた小型の船箪笥には貨幣や印鑑などの貴重品を入れた。衝撃に強く、水に浮いて浸水しないことが特徴。寄港地として栄えた三国湊は、船箪笥の全国三大産地の一つとして知られる。

 返礼品は通常寄付者に発送するが、今回は返礼品の受け取り辞退を前提とし、三国産船箪笥を龍翔館に寄贈してもらう。国内大手のふるさとチョイスに掲載される県内返礼品でも最高額になるという。市企画政策課は「三国の文化に思い入れのある方らに特別な価値を感じてほしい。1千万円の寄付の可能性はゼロではないと思う」としている。

 寄付者への返礼品の代替として龍翔館リニューアルオープンのセレモニーに特別招待するほか、展示コーナーのキャプションに名前を掲載する計画。

 寄付1千万円のうち、300万円は船箪笥を所有する近藤古美術(三国町)からの調達費に充て、手数料など諸経費を差し引いた残額は龍翔館オープン関連事業に活用する予定。

 この船箪笥は幅54・5センチ、高さ51センチ、奥行き45センチで帳箱(ちょうばこ)と呼ばれるタイプ。漆塗りと精巧な装飾金具が施され、引き出しの裏側には古文書にも多く登場する三国町崎の船主だった新屋家の名が入っている。

 2018年に三国湊が日本遺産に指定された際に三国産船箪笥は構成文化財となっており、新屋家の船箪笥は日本遺産のリーフレットにも掲載されている。

 三大産地の山形県の酒田や新潟県の佐渡の船箪笥の生産量は多く龍翔館にも10点ほどあるが、三国産は希少で所蔵していない。三国町内での個人所有は複数確認しているという。

 龍翔館は「北前船寄港地として三国は都市として発展した。大型の箪笥や家具など指し物の需要が多く、特殊な船箪笥の生産は他産地と比べて少なく三国産は大変貴重」としている。

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