小矢部市特産のハトムギを使った「はと麦ビール」を持つ新井さん(左)と宮島温泉滝乃荘の中嶋社長=宮島温泉滝乃荘

小矢部市特産のハトムギを使った「はと麦ビール」を持つ新井さん(左)と宮島温泉滝乃荘の中嶋社長=宮島温泉滝乃荘

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瓶で復活!「はと麦ビール」 小矢部の仏料理店

北日本新聞(2022年8月2日)

 小矢部市石動町のフランス料理店「マルカッサン」は、市特産のハトムギを使った「はと麦ビール」の瓶入りを造った。これまでは店内で生ビールを提供していたが、将来的に多くの場所で販売してもらえるよう、瓶ビールを考えた。1日から同店と宮島温泉滝乃荘で味わうことができ、オーナーシェフの新井博子さん(38)は「ビールで小矢部市を盛り上げたい」と話している。

 小矢部市の食材を幅広く知ってもらおうと、新井さんは4年前、醸造所を持つ飲食店「オリエンタルブルーイング」(金沢市)と、特産のハトムギを材料にした生ビールを造った。マルカッサンで飲まれていたが、2019年冬から新型コロナウイルスの影響で提供を自粛し、生産も取りやめていた。

 常連客から「また飲みたい」と要望を受けたことから、他の店や飲食店以外でも取り扱いやすい瓶ビールの生産を考えた。同醸造所と話し合い、330ミリリットル入りを造った。癖がなく、酒が苦手な人も飲める味に仕上げた。

 ビールをPRしようと、市内外の人が訪れる宮島温泉滝乃荘に持ちかけ、飲み物のメニューに加えてもらった。瓶のラベルは地元の神島印刷で作製し、新井さんの妹、さくら子さん(36)がハトムギにちなんだハトと稲葉山をデザインした。1本600円。

 今後、瓶ビールを置いてくれる店を増やしたい考え。新井さんは「全て小矢部のものでできている。暑い夏に、ハトムギビールを味わってほしい」とアピールした。 

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