福井県鯖江市西山動物園は8月2日、飼育舎「レッサーパンダのいえ」で、貴重な子育ての様子などを収めた動画の上映を始めた。2歳の雄「ピースケ」の成長を追った写真も展示。普段は見られないレッサーパンダの生態を垣間見ることができる。
新型コロナウイルスの感染拡大で、飼育員によるガイドが困難な状況が続いている。そうした中、映像や写真で、飼育員だからこそ捉えられる動物の素の生活や表情を楽しんでもらおうとリニューアルを企画した。飼育舎内のラウンジを模様替えした観覧スペースで動画の上映を開始した。
生後間もない白い毛に覆われたレッサーパンダの赤ちゃんや、来園者はめったにお目にかかれないという授乳の様子などを約4分にまとめた。サルの仲間や鳥類など園内11種類の動物を紹介する約6分の動画と交互に、終日上映している。
ピースケは園内で最も若いレッサーパンダ。体重測定の様子や、母親の「かのこ」と仲良く餌を食べる姿など27枚の写真が見学通路に展示され、愛らしい成長の歩みをたどることができる。