ジャンボ和紙作りに向け、横断幕を制作した「越前女紙倶楽部」のメンバー=福井県越前市岡本小

ジャンボ和紙作りに向け、横断幕を制作した「越前女紙倶楽部」のメンバー=福井県越前市岡本小

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世界一の和紙、挑戦後押し 「女紙倶楽部」がPR横断幕

福井新聞(2022年8月5日)

 越前和紙の産地にある福井県越前市岡本小が創立150周年を記念して挑戦する「ジャンボ和紙作り」をPRする横断幕がこのほど出来上がった。横断幕は事前に作ったジャンボ和紙の試作品を利用。「世界一に挑戦」と力強く揮毫(きごう)され、関係者は成功への気持ちを高めていた。

 制作したのは、越前和紙の製紙会社の女将ら11人でつくる「越前女紙(めがみ)倶楽部」。2012年に発足し、越前和紙を広める活動を行っている。ジャンボ和紙は幅1・7メートル、長さ100メートルのサイズで、11日に児童や卒業生らが同校グラウンドに集まって制作し、ギネス世界記録に挑戦する計画。同倶楽部も参加する。

 5月末に同校OBらでつくる実行委員会が幅1・7メートル、長さが10分の1の10メートルの和紙を試作。同倶楽部は取り組みを盛り上げたいと、同委員会に試作品を流用した横断幕の制作を提案し、6月初旬に取りかかった。

 横断幕は水滴で模様を付けた「落水紙」。揮毫の左右に、11人それぞれの会社の和紙で作った花びらをあしらった。花びらは直径約45、25、15センチの3種類あり、グレーや薄紫色、水色、白色などを使用し、涼しげな風合い。上々の出来栄えに、メンバーの一人は「本番に向け、気持ちが盛り上がる」と笑顔だった。

 横断幕は8日まで、同市の福井銀行今立支店に展示する。

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