選果作業のため収穫されたばかりの「幸水」をベルトコンベヤーに載せる従業員=なのはな農協呉羽梨選果場

選果作業のため収穫されたばかりの「幸水」をベルトコンベヤーに載せる従業員=なのはな農協呉羽梨選果場

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呉羽梨「幸水」生育順調 1千トンの出荷見込む

北日本新聞(2022年8月13日)

 呉羽梨の主力品種「幸水」の初選果が12日、富山市吉作のJAなのはな呉羽梨選果場であり、たわわに実ったナシが次々に出荷された。霜や長雨などの影響で記録的な不作となった過去2年と比べ、今年は好天が続き、例年並みの1千トンの出荷を見込む。生育は順調で糖度も高く、13日から県内のスーパーなどに並ぶ予定。

 2020年は夏の長雨、21年は春の霜やあられ、ひょうの被害を受け、幸水の出荷量はそれぞれ約550トン、約650トンと例年を大きく下回った。今年は天候が安定したため、順調に育っている。糖度は12・5~13・5度と例年より高め、大きさは例年並みという。

 12日は収穫されたばかりの約6・6トンが選果場に持ち込まれ、スタッフがベルトコンベヤーに載せられたナシの大きさや色を確かめた。幸水の出荷は25~27日にピークを迎え、9月上旬まで続く。土田昭場長(71)は「近年にない出来。良い年になるよう期待している」と話した。

 17日午前10時から選果場直売所で販売を始める。お盆過ぎからは名古屋、京都、大阪の市場にも出荷する。幸水を含めた全4品種の出荷量は計1800トンを見込む。

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