日本の棚田百選の一つとなっている飯田市千代の「よこね田んぼ」で、恒例のかかしコンテストが開かれている。物価高騰に悩む人など世相を映したユニークな作品が並ぶ。９月１９日まで、訪れた人がお気に入りの作品などに投票できる。

　農村のＰＲを目的に企画して２３回目。今年は県内の個人や団体から手作りのかかし１９体の応募があった。買い物かごを持った人のかかしは、物価高騰への悩みを表現。５月公開の映画「シン・ウルトラマン」のキャラクターを題材にした作品もある。

　コンテストは「お気に入り」「景観に一番合っている」「ナイスアイデア」の３部門あり、現地で投票を受け付けている。９月２４日に結果を発表。投票した人の中から抽選で５人に米３キロと特産品を贈る。主催する、よこね田んぼ保全委員会は「景観を楽しみながら投票に参加してほしい」と呼びかけている。