「リアルのゆくえ」の見どころを紹介する鈴木さん(奥)

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生人形を通し写実表現解説 「リアルのゆくえ」展

北日本新聞(2022年8月28日)

 高岡市美術館で開催している企画展「リアルのゆくえ」をより興味を持って鑑賞してもらおうと、鈴木雅子学芸員が27日、同館で作品の見どころを解説した。約20人が日本独自の写実表現に理解を深めた。

 日本独自の写実の切り口として生(いき)人形を例に挙げ、生人形師の松本喜三郎と安本亀八の作品を紹介。生人形は幕末から明治に流行した見世物興行の細工物で、木材を素材に日本画の材料の胡粉(ごふん)を塗った。

 2人の人形師は肌の質感や細部の表現にこだわったと説明し「肌は内面から続く外部との境界を表し、生や気質まで表す重要なものだったと考えられる」と述べた。

 同展は近現代の絵画や工芸、彫刻など作家26人の約120点を展示している。31日まで。29日は休館。同館と北日本新聞社主催。

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