女性を対象にしたアユ釣り大会「九頭竜川中部ＬＡＤＩＥＳ杯」が８月２８日、福井県吉田郡永平寺町松岡上合月の九頭竜川五松橋周辺で開かれた。「アユ釣りのメッカ」として名高い川を舞台に、県内外から集まった腕自慢たちが友釣りで釣果を競った。

　アユ釣りの愛好者を増やすとともに、九頭竜川が女性でも釣りがしやすい場所であることをアピールしようと、九頭竜川中部漁協が初めて企画した。関西を中心に２０～５９歳の４７人が参加し、橋を挟んだ２キロの会場で競った。

　参加者は競技開始と同時に思い思いのポイントに陣取り、アユがかかるのを待った。漁協によるとこの日の水位はやや高めで、水温はやや低めと不利なコンディション。川の真ん中近くまで進み、腰まで水に漬かってじっと当たりを待つ人や、ポイントを次々と移す人など釣り方はさまざま。アユがかかると声を上げて喜んでいた。

　釣れた中には、２６センチ近い良型もあったという。上位１５人で決勝を行い、初代チャンピオンは１９匹を釣った愛知県の女性が輝いた。福井県勢では大野市の女性が決勝に進み、１１位だった。