池の周りで行われた観察会。コマツナギの近くをミヤマシジミが舞った

池の周りで行われた観察会。コマツナギの近くをミヤマシジミが舞った

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ミヤマシジミ舞う姿、間近で 生息数増加、辰野で観察会

信濃毎日新聞(2022年8月29日)

 辰野町の有志でつくる「辰野いきものネットワーク」などは28日、絶滅危惧種のチョウ「ミヤマシジミ」の観察会を町内の荒神山スポーツ公園で開いた。参加者はミヤマシジミが愛らしく舞う姿を眺め、写真に収めていた。

 ミヤマシジミは環境省のレッドリストで絶滅危惧1B類に分類される。上伊那地域のチョウ研究者らでつくるミヤマシジミ研究会などによると、町内でも絶滅寸前だったが、生息地である園内の池の周りにミヤマシジミが食べるコマツナギを植えるなどした結果、生息数が増加。23日時点で約250匹が確認できた。

 観察会をした池南側では、きれいな青色の雄や茶色の雌のミヤマシジミが至る所で舞った。撮影していた参加者のスマートフォンの上で羽を休める姿も見られた。

 参加した団体職員の飯島愛恵(まなえ)さん(51)=宮田村=は「本当にきれいで感動した。こんなに近くで見られるなんてすごい」と話していた。

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