終戦直後に七尾湾で機雷により沈んだ木造船「第二能登丸」の犠牲者を悼む追弔会(ついちょうえ)が28日、七尾市鵜浦町の真宗大谷派称念寺で営まれ、昨年11月に亡くなった前住職の父に代わり、浦西篤志さん(34)が法要を勤め上げ、参列者10人が平和の大切さを見詰め直した。
第二能登丸は1945年8月28日に米軍の機雷に接触して沈没、28人が犠牲となった。63歳で他界した浦西さんの父豊さんは生前、事故が起きた日に合わせて毎年法要を営んできた。
全員で正信偈(しょうしんげ)を唱和した後、浦西さんは法話で「戦争当時のことを知る人が少なくなったからこそ、法要は続けていかないといけない」と述べた。