金沢21世紀美術館市民ギャラリーBで開催中の体験型デジタルアート展「NAKED meets 千利休」(北國新聞社など主催)は会期末を控えた1日、多くの愛好者でにぎわった。訪れた人は、デジタル技術で新しく解釈された利休の茶の湯文化を、五感を研ぎ澄まして堪能した。
会場は作品ごとに8エリアに分けられ、プロジェクションマッピングを駆使した光や音、香りで彩られた仕掛けが次々と出現。利休の言葉が川の流れのように連なる「枯山水」や、茶わんの中で道具を振る動きを感知して独自の映像を立ち上らせる「茶せん」などを楽しむ人たちが目立った。
利休が京都につくった国宝の茶室「待庵(たいあん)」をイメージした空間では、来場者はデジタル映像と音で実際に茶席に座っているような雰囲気を味わった。
同展は3日まで。オンラインチケットは高校生以上1500円、小中学生800円で、3日は時間指定。会場販売は各100円増しとなる。