競り場に並べられる水揚げされたばかりのベニズワイガニ=新湊漁港

競り場に並べられる水揚げされたばかりのベニズワイガニ=新湊漁港

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富山湾の秋 鮮やか 新湊でベニズワイ初競り

北日本新聞(2022年9月3日)

 富山湾の秋の味覚、ベニズワイガニの初競りが2日、射水市八幡町の新湊漁港で行われた。競り場に色鮮やかなカニが並べられ、競り人の威勢の良い掛け声が響いた。

 漁は毎年1日午前0時に解禁され、今季の初日はカニかご漁船5隻のうち4隻が沖合にかごを仕掛けた。

 2日は強風の影響でかごを引き揚げたのが1隻だったため、水揚げは昨年より1520匹少ない680匹にとどまった。午後0時半ごろに競りが始まり、仲買人が次々と競り落とした。

 重さ800グラム以上で身が詰まった16匹に「新湊ブランド」のタグが付けられ、このうち重さ1キロ以上で、甲羅の幅が14センチ以上の大物2匹には「極上 高志の紅(あか)ガニ」のブランドタグも付けられた。新湊漁協によると、水揚げが少なかったため浜値は過去5年の平均と比べて4倍となった。

 翔冠丸の尾山憲治さん(55)は「初日から大きさのあるカニが取れて良かった。今後の豊漁に期待したい」と話した。

 漁は11月から来年1月ごろに最盛期を迎え、5月末まで行う。

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