三國神社随身門からゆっくりと踊り流す参加者=9月3日午後8時ごろ、福井県坂井市三国町山王4丁目

三國神社随身門からゆっくりと踊り流す参加者=9月3日午後8時ごろ、福井県坂井市三国町山王4丁目

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踊り手の〝帯〟が三国湊彩り 「三國湊 帯のまち流し」

福井新聞(2022年9月5日)

 伝統の民謡「三国節」に合わせて踊る「三國湊 帯のまち流し」(一般社団法人三國會所、坂井市商工会三国支部主催、福井新聞社共催)が9月3日夜、同市の三國神社周辺で開かれた。そろいの浴衣姿の踊り手が帯のように連なって歩を進め、雨が交じる初秋の三国湊をあでやかに彩った。

 新型コロナの影響で3年ぶりとなったまち流しは規模を縮小し、地元三国を中心に踊り、唄、三味線、笛の14チーム・約200人が参加。2コースに分かれて三國神社を目指した。

 伝統的なかぐら建ての町家が並ぶ通りや細い路地は、行灯や提灯のあかりで情緒たっぷり。地方(じかた)が奏でる軽快な音色に乗って男衆は力強く、女衆はしなやかで小粋な踊りを披露した。

 フィナーレは神社の随身門から約60人が連なって演舞。お囃子が響き渡る中、メイン通りで待つ踊り手と合流した輪踊りでにぎやかに締めくくり、見物客を沸かせた。

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