世界的な音楽家たちの演奏で開幕した武生国際音楽祭=9月4日、福井県越前市文化センター

世界的な音楽家たちの演奏で開幕した武生国際音楽祭=9月4日、福井県越前市文化センター

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「武生国際音楽祭」越前市で幕開け 一流の音色にうっとり

福井新聞(2022年9月5日)

 世界的に活躍する音楽家が集う「武生国際音楽祭」(福井新聞社後援)が9月4日、福井県越前市文化センターで開幕した。オープニングコンサートには福井市出身のピアニスト山本純子さんをはじめ、新進気鋭の若手演奏家や海外の著名な音楽家ら11組が出演。来場者は一流の音色を堪能した。

 音楽祭は今年で33回目。日本を代表する作曲家細川俊夫さんが音楽監督、ピアニストの伊藤恵さんがコンサートプロデューサーを務める。「弦楽四重奏の現在(いま)」をテーマに、3年ぶりに海外からも演奏家を招き、音楽祭を盛り上げる。

 山本さんは鍵盤を爪でこすったり、指で直接弦をはじいたりして演奏するピアノ曲、ラッヘンマンの「グエロ」を披露。聴衆は繊細な音に聴き入っていた。

 若手音楽家の登竜門として知られるジュネーブ国際音楽コンクールのチェロ部門で昨年、日本人初の優勝を果たした上野通明さんらによる「エール弦楽四重奏団」は、クラシック曲のラヴェルの「弦楽四重奏曲 ヘ長調」を演奏。穏やかな第1楽章とリズミカルな第2楽章を奏でた。

 初日のトリを飾ったのは、英国のカルテット「アルディッティ弦楽四重奏団」。洗練されたハーモニーで現代音楽を響かせた。

 11日までの8日間、同センターなどでメインコンサートが12公演ある。チケットは同センターで事前、当日販売する。このほか、市役所前広場などでは無料コンサートが行われる。問い合わせは同センター内音楽祭推進会議事務局=電話0778(23)5057。

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