上田市長瀬のワイン醸造所「シャトー・メルシャン椀子(まりこ)ワイナリー」で6日、ワインの仕込み式が開かれた。上質なワイン造りや従業員の安全を祈願する神事をし、仕込みを開始。10月下旬までにワイン用ブドウ8品種計100トンを収穫する。
初日は、前日に収穫したシャルドネ約1・7トンを圧搾機に入れ、果汁を搾った。この果汁から醸造期間が短い新酒「シャトー・メルシャン日本の新酒椀子シャルドネ2022」を千本製造する。
小林弘憲ワイナリー長(47)によると、今夏は夕立の降る日が続いた一方、日中の日差しをしっかり浴びたことで果実は非常に良い状態。周辺に広がる畑30ヘクタールで採れるブドウは粒が小さく、白ワインは凝縮感、赤ワインは力強さのある味わいになるという。
「この場所の環境や風をワインにできるよう、安全に楽しんで造っていきたい」と小林さん。醸造した新酒は同ワイナリー限定として10月29、30日に開く「椀子マルシェ」に合わせて発売する。