新潟県阿賀野市で温泉施設を運営するヤマキ観光が17日、弥彦村弥彦にグランピング施設をオープンする。弥彦山麓の森林が背景に広がる立地が魅力で、今話題の本格サウナも備えた。旅館が立ち並ぶ弥彦で自然を満喫し、ひと味違った優雅なひとときを楽しめそうだ。
新たに営業を始める「やひこ YY PARK」は、ヤマキ観光が2004年まで同地で運営していた温泉施設を改装した。常務の木村正人さん(61)は「新型コロナウイルス禍でかなり打撃を受けた。若者やファミリー層をターゲットにした新たな活路が必要だった」と語る。そこでグランピング人気に目を付け、国の事業再構築補助金を利用して開業を決めた。
敷地内には最大6人宿泊できるドーム型テント3基と、小型のテント4基を設置した。弥彦村をイメージしたテントでは、たくさんのウサギのぬいぐるみが出迎え、天蓋(てんがい)付きのベッドやドレッサーも完備した。目玉のサウナは、30分ごとに自動で熱した石に水がかかるロウリュと熱波を体験できる。屋外には水風呂を完備。沸かし湯で対応する内湯には寝湯も設けた。
今後は旧客室を利用してカラオケルームを作るなど、施設をバージョンアップさせていく予定だ。木村さんは「県内でも珍しいサウナを楽しめるグランピングだ。今のトレンドを詰め込んだのでぜひ多くの方に利用してもらいたい」と期待している。
ドーム型テントは1人2万8千円、小型テントは1人1万8千円から。問い合わせはヤマキ観光のメール、yamato225@hotmail.com