古民家をリニューアルした民泊施設「古民家柚子季」のオーナー、萩野さん(左)と妻の博美さん

古民家をリニューアルした民泊施設「古民家柚子季」のオーナー、萩野さん(左)と妻の博美さん

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築150年民泊いかが 萩野さん夫妻が庄川に民泊施設

北日本新聞(2022年9月15日)

 砺波市庄川町金屋で、築150年の古民家を一棟貸しする民泊施設「古民家柚子季(ゆずき)」がオープンした。オーナーの萩野清文さん(68)と妻の博美さん(68)が、元々ゲストハウスだった建物をリニューアルし、ピザ窯のあるカフェを引き継いだ。2人は「新型コロナウイルスの影響で旅行に行けなかった子どもたちにぜひ遊びに来てほしい」と話している。

 萩野さん夫婦は11年前まで、高岡市下黒田の同市地方卸売市場で「はぎの食堂」を営んでいた。清文さんの祖母が1960年に創業し、うどんが人気だった。北陸新幹線開業に伴う拡幅工事で店を閉じた。その後、富山市内にある会社の社員寮で住み込みの管理人をしていたが、「もう一度人を喜ばせたい」と民泊を始めることにした。

 売却を検討していた元オーナーから古民家を買い取り、約1年かけて室内を改装。白いしっくいの壁など古民家ならではの懐かしい趣を生かした。母屋の1階を宿泊スペースに充て、萩野さん夫婦は2階で暮らす。

 4月にカフェを先行オープンし、今月から宿泊対応を含め全面営業している。庭にある窯ではピザ焼き体験ができ、好みのトッピングをしたピザランチを味わえる。富山市八尾町の「高野もなか屋」の人気商品、もなかアイスも提供する。

 庄川清流温泉を引いた信楽焼の陶器風呂も目玉の一つ。今後、出張すしサービスや水遊びもできるようにするといい、2人は「自然の中での体験を楽しんでほしい」と呼びかける。

 カフェは基本土、日、祝日営業で、予約すれば宿泊客以外も利用できる。問い合わせは古民家柚子季、070(8453)4304。

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