ユーモアたっぷりに披露された「狂言」の演目「佐渡亡魂」。ベテランの保存振興会員らが演じた。愉快なやりとりで来場者を物語に引き込み、会場からは笑い声が上がった=11日、柏崎市女谷

ユーモアたっぷりに披露された「狂言」の演目「佐渡亡魂」。ベテランの保存振興会員らが演じた。愉快なやりとりで来場者を物語に引き込み、会場からは笑い声が上がった=11日、柏崎市女谷

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柏崎の綾子舞、3年ぶり現地公開 ユネスコ文化遺産へ弾み

新潟日報(2022年9月15日)

 新潟県柏崎市女谷(おなだに)地区に伝わる国の重要無形民俗文化財「綾子舞」の現地公開が11日、綾子舞会館の特設舞台で行われた。綾子舞を含む「風流踊(ふりゅうおどり)」は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録への期待も高まっている。来場者は優雅な踊りに見入ったり、狂言の滑稽な場面に笑ったりして伝統的な舞を楽しんだ。

 市綾子舞保存振興会と市教育委員会が主催。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2020、21年は中止し、3年ぶりに開催。約800人が訪れた。

 綾子舞は500年以上の歴史があり、現在は女谷地区の高原田(たかんだ)と下野(しもの)の両集落が受け継ぐ。女性が踊る「小歌踊(こうたおどり)」と、男性による「囃子舞(はやしまい)」「狂言」の3種類で構成する。

 この日は、保存振興会の会員と、市教委企画の伝承者養成講座を受講する中高生らが11演目を披露した。

 小歌踊では赤いかぶり物や鮮やかな振り袖など華やかな衣装を着た女性が登場した。演者は腰を落とした姿勢で、扇や装飾された細い竹の棒「綾竹(あやだけ)」を持ち、しなやかに踊った。

 囃子舞は、男性が1人で舞台に立つ。今回は高校生も挑戦。緊張した面持ちながらも軽快な囃子に合わせて堂々と舞った。

 狂言では6年ぶりの演目「佐渡亡魂(さどぼうこん)」が披露された。商売のため佐渡に行った男性が、知り合った婆(ばば)を振り切って故郷に帰る物語を愉快に演じた。婆が必死に男性を追いかける場面や、婆が海に突き落とされたシーンでは観客から笑いが起こった。

 小学3年の頃から綾子舞の練習を続け、小歌踊の演目「因幡踊(いなばおどり)」に出演した柏崎総合高3年の女子生徒(17)は「緊張したが、丁寧に動くことを心がけ、練習の成果が出せた」と笑顔だった。

 鑑賞した柏崎市四谷2の主婦(59)は「綾子舞の伝統を中高生が未来につなげていることに感動した。ユネスコ登録を達成し、世界に通じる文化遺産になってくれたらうれしい」と話した。

詳細情報

リンク
綾子舞を知る/柏崎市公式ホームページ https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/soshikiichiran/kyoikuiinkai/hakubutsukan/kanri/1/1/5389.html
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