北陸をはじめ全国の発酵文化を体感できる展覧会=9月17日、福井県あわら市の金津創作の森美術館

北陸をはじめ全国の発酵文化を体感できる展覧会=9月17日、福井県あわら市の金津創作の森美術館

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発酵食の世界の企画展 福井県の金津創作の森美術館

福井新聞(2022年9月20日)

 北陸3県をはじめ、全国の発酵食や発酵文化を旅行感覚で体感できる企画展「発酵ツーリズムにっぽん/ほくりく」(福井新聞社後援)が9月17日、福井県あわら市の金津創作の森美術館で始まった。来場者は発酵食の知識を深め、独特なにおいを楽しんだ後、気になった食品を購入し、どっぷりと発酵の世界に浸った。

 監修したのは、発酵デザイナー小倉ヒラクさん。2019年に東京で5万人を集めた展覧会の初の巡回展。おおい町内2カ所にもサテライト会場を設けている。いずれも12月4日まで。

 メインの展示は北陸3県の発酵文化を追体験できるエリア。発酵文化を伸ばした北前船や精進料理の歴史とともに、納豆雑煮や蔵で寝かせた蔵囲昆布(くらがこいこんぶ)などを並べた。北陸の発酵文化を描きまとめた巨大なびょうぶ絵や、へしこや小鯛のささ漬けを回転ずしのように展示している。

 全国の発酵食も成り立ちごとに海、山、島、街に分けて展示。納豆とこうじを混ぜ乳酸発酵させた「ごど」(青森県)や、鯨の軟骨を酒かすに漬け熟成させた「松浦漬け」(佐賀県)といったものから、くさや(東京都)や八丁みそ(愛知県)などなじみのあるものまで紹介している。

 北陸の発酵食を堪能できるツアーも紹介している。味わえる飲食店や小売店が一覧でき、全国の発酵食品など200種類以上を販売している。

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